武田教授10周年記念祝賀会
平成22年5月9日(日)に、武田憲昭教授開講10周年記念祝賀会ならびに新医局・新病棟見学会が開催されました。まず、当日の午前9時~12時には新医局・新病棟見学会が開催され、多くの同門の先生が、耐震改修の終わった臨床A棟6階の新医局、新築された西病棟8階の耳鼻科病棟を見学されました。また、平成16年に新築された中央診療棟にある手術室にも多くの先生が入られて、新しい手術機器を見学されました。
その後、午後1時より、ホテルクレメント徳島のクレメントホールにおいて、開講10周年記念祝賀会が開催されました。祝賀会では、田村公一准教授に司会のもと、岡田修治同門会会長のご挨拶、武田憲昭教授のご挨拶に引き続き、檜 学名誉教授の祝辞が披露されました。引き続き、松浦健次郎医会会長の乾杯で祝賀会が開始しました。同門会員67名のご出席をいただき、和やかな祝賀会となりました。
武田憲昭教授挨拶
本日は、開講10周年記念祝賀会にご出席いただき、ありがとうございます。同門の先生のお元気なお顔を拝見し、大変、嬉しく思っております。私が平成11年12月1日に着任し、10年が過ぎました。この間、同門の先生には、様々な方面より教室をご支援いただき、心より感謝申し上げます。また、昨年の第68回日本めまい平衡医学会、第32回日本顔面神経研究会の開催にあたり、同門の先生方に多大なるご協力をいただき、ありがとうございました。おかげで盛会裏に終了することができ、徳大耳鼻科の頑張りを全国の先生に認識していただくことができたと思っています。さらに、昨年は医局が耐震改修により新しくなりました。同門の先生には新医局の整備にご賛同いただき、本当にありがとうございました。おかげで明るく、機能的な医局にすることができました。改めて御礼申し上げる次第です。
本日の会の一番の目的は、新しくなった医局を同門の先生方にご披露することにあります。本日の午前中には多くの先生が大学に来ていただき、新医局だけでなく、昨年、新築された西病棟の耳鼻科病棟や、平成16年に新しくなった手術室、また建物は変わりませんが機器等が整備された外来などをご覧になっていただきました。同門の先生方には、今後もお気軽に医局にお越しいただきたいと思います。
さて、私は徳大耳鼻科教授として22年と4か月の任期をいただきましたので、最初の10年に行うべき目標を2つ立て、着任時に同門の先生方にもお話いたしました。1つは耳鼻咽喉科・頭頸部外科のすべての担当範囲でinternational standard(国際標準)の医療を実現することである、もう1つは、国際レベルの研究を推進して臨床の応用することであります。前者の目標のために専門外来を充実させ、専門家を育成しました。また、後者においては、各専門外来でオリジナルな研究を推進してきました。幸い、優秀な医局員、関連病院の先生に恵まれ、また、同門の先生の全面的なバックアップをいただき、ある程度の結果を出すことができたのではないかと思っております。
本日、皆さまのお手元に、同門会誌「さつき」の増刊号として、「徳島大学医学部耳鼻咽喉科学教室の最近10周年の進歩と今後の展望」を発行させていただきました。2つの目標を掲げて進んできた教室のこの10年の進歩をご覧になっていただけると幸いです。しかし、この増刊号の一番の目的は、今後の展望にあります。私の任期の半ばを迎えるにあたり、今後の徳島大学耳鼻咽喉科学教室の進むべき方向につき、教室員や関連病院の先生と一緒に考えたものです。かなり盛りだくさんな展望ではありますが、これらを全て実現すべく、これからも頑張っていきたいと思います。
私が着任時に徳島大学耳鼻咽喉科学教室を世界で一番の教室にしたいと、同門の皆さまにお話したことを覚えておられると思います。ノーベル賞を取ると言うのも世界一であり、その夢を持ち続けたいと思っていますが、なかなか届きそうにありません。しかし、着任時に申し上げましたように、私の意味する世界一とは、徳大耳鼻科に入局した先生が世界で一番、やりがいを感じてもらい、未来に求められる人材を育成することにあります。徳島大学耳鼻咽喉科教室の未来を担う人材の育成はもちろんですが、徳島大学耳鼻咽喉科で共に臨床や研究を行った全ての先生が、それぞれの場所でリーダーとして、指導的役割を担ってくれることを期待しています。
本日は、開講10周年のお祝いの会を開催していただき、本当にありがとうございました。多くの同門の先生がご参加いただいたことを本当にうれしく思っております。私はまだ、任期が半分以上、残っております。我々の徳島大学耳鼻咽喉科学教室を世界で一番の教室にするため、引き続き全力で努力する所存です。同門の先生におかれましては、今後も教室をご支援いただき、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、私のお礼の言葉とさせていただきます。本日はありがとうございました。