第28回日本耳鼻咽喉科漢方研究会

徳島大学医学部耳鼻咽喉科学教室の担当により、第28回日本耳鼻咽喉科漢方研究会が10月27日（土）にThe Grand Hall 品川において行われました。今年の研究会はテーマを「漢方薬の作用機序にせまる」として、特別講演とワークショップを企画しました。特別講演として、徳島大学薬学部分子情報薬理学の福井裕行教授には「抗アレルギー漢方薬：苦参の分子薬理機構」を、昭和薬科大学病態科学の田代眞一教授には「漢方薬はなぜ効くのか」をお願いしました。さらに、ワークショップでは、「嗅神経障害と漢方薬」（金沢医科大学耳鼻咽喉科　山本純平先生）、「補剤の上気道粘膜免疫系に対する作用と作用成分の解析」（北里大学東洋医学総合研究所　清原寛章先生）、「一酸化窒素を介した咳感受性亢進作用機序と麦門冬湯」（星薬科大学薬物治療学　亀井淳三先生）、「胃食道逆流症に対する漢方薬治療の可能性」（兵庫医科大学上部消化管内科　大島忠之先生）を取り上げました。17題の一般演題では、活発な討論が行われました。出席者は今までで最も多い171名であり、成功裏に終了しました。